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2009年12月 4日 (金)

石川・小松空港で滑走路4時間使えず 空自機が立ち往生

http://www.asahi.com/national/update/1204/TKY200912040293.html

 4日午前11時57分ごろ、航空自衛隊小松基地(石川県小松市)で、着陸したF15戦闘機の機体が右に傾き、滑走路上をこすりながら走行、そのまま滑走路上でとまった。摩擦で胴体の下面から出火したが、まもなく鎮火した。操縦していた近山省吾3等空佐にけがはなかった。民間の小松空港と共有している滑走路は約4時間にわたって閉鎖され、発着計11便に影響が出た。空自は同日、F15の飛行訓練を中止した。

 空自が調べたところ、前脚は出ていたが、左右の主脚は折り畳まれた状態だった。着陸前に異常があったという報告は管制官や監視の隊員から入っていないという。空自は近山3佐や関係者から聴取を進める。

 空自の担当者は「左右の主脚がいったん出たあと何かトラブルがあってロックがかからず機体の重みで折り畳まれたのか、機器のトラブルでもともと主脚が出ていなかったか、現時点では判断できない」と話している。事故機は3機編隊での訓練を終え、同基地に着陸した。

 F15は操縦席のレバーで前脚と左右主脚の三つを一斉に出す。脚が出てロックがかかった状態になると操縦席でライトがつき、出し忘れやトラブルで脚が出ない状態を確認できる仕組みになっているという。

 空自では、11月29日に築城基地(福岡県)の航空祭で飛行していたF15の水平尾翼の一部が落下する事故があった。この事故を受け、保有する202機のすべてのF15の点検を実施、1日に訓練飛行を再開したばかりだった。

 空自トップの外薗健一朗航空幕僚長は「民航機の運航に影響を与えたことは誠に遺憾。国民の皆様に誠に申し訳ない」と陳謝した。

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2009年11月10日 (火)

JAL機サウジで故障、VIP足止め 分乗ANAは帰国

http://www.asahi.com/national/update/1110/TKY200911100002.html

 日本時間の9日午前5時前、住友化学がチャーターした日本航空(JAL)のジャンボ機(乗客61人)が、サウジアラビアのジッダ空港で離陸直前に故障し、帰国できなくなった。
 もう1機チャーターされていた全日空(ANA)のジャンボ機(乗客79人)は先に同空港を出発し、無事に帰国した。
 JALとANAによると、2機は住友化学がサウジアラビアの化学プラントなどを視察するため、財界の関係者ら百数十人を乗せて6日に日本を出発。招待客の多くは「VIP扱い」で、ファーストクラスとビジネスクラスを利用するため、ジャンボ2機を手配していたという。
 一行の約半数を乗せたJAL機は9日朝、離陸のために滑走路に向かう途中でエンジン制御システムの不具合が発覚。ANA機は約30分前に飛び立っていた。
 ライバルに差をつけられた形となったJAL関係者は、「経営再建で信頼回復が大事なときに、情けない」。乗客は1日滞在を延ばし、定期便でロンドンを経由して帰国する。JAL副社長らが成田空港で出迎え、謝罪する予定だ。
(asahi.com)

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滑走路2本から同時離陸、成田での導入検討

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091109-OYT1T01037.htm
 成田空港の発着回数を大幅に増やすため、成田国際空港会社が2本の滑走路から同時に離陸する「同時平行離陸方式」の安全性について専門調査会社「マイター社」に調査を委託し、同社が「問題なし」とする結果を出したことが9日、わかった。

 空港会社から報告を受けた国土交通省は、新方式導入を容認するか今月中に結論を出す方針。

 空港会社によると、現在はA滑走路(4000メートル)とB滑走路(2500メートル)から離陸する航空機が十分な距離を保つよう、両滑走路の離 陸許可に時間差を設けている。空港会社は年間発着回数を現行の20万回から30万回に拡大することを目指しており、新方式導入が必要としている。マイター 社は「2本の滑走路が2・5キロ離れており、安全面で問題はない」と結論付けた。

 国交省によると、新方式を導入した場合、2機が接触する危険を避けるため、進行方向が外側へ15度開くように飛ぶ国際ルールがあり、これに従えば 騒音地域が広がる。ただし、安全性が確保できれば、各国が独自ルールを決められる。国交省が新方式を容認すれば、国交省と空港会社で新たな飛行コースと騒 音被害予測図を作成し、地元自治体などに提示する。

 マイター社は、航空機の安全運航などの調査研究が専門で、米軍や欧州の空港からも委託を受けている。

(2009年11月9日23時08分  読売新聞)

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2009年11月 5日 (木)

日航、来年6月までに16路線廃止

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091105-OYT1T01102.htm?from=top
200911057967601l
 公的管理下で再建中の日本航空は5日、国内線8路線、国際線8路線の計16路線を2010年6月までに順次、廃止すると発表した。

 企業再生支援機構の関与の下で策定中の再生計画に盛り込むことにしており、同計画では計45路線前後の廃止を打ち出す見通しだ。

 中部―釧路など4路線は、他社便の運航がなく、廃止後は別の空港での乗り継ぎなどが必要になる。また、神戸空港からは日航便が姿を消す。

 不採算路線での運航をやめて収益性を高めるねらいで、日航は、16路線の廃止による赤字削減効果を年間71億円と見込んでおり、廃止に伴い人員約200人の配置転換などを検討する。

 さらに、静岡空港と札幌、福岡を結ぶ2路線、松本空港と札幌、伊丹、福岡を結ぶ3路線も、地元との協議を経て廃止を正式決定する見通しだ。

 09年度に入り、日航は既に12路線の廃止を発表している。5日発表の16路線と、静岡、松本両空港の計5路線を加え、33路線となる。
(2009年11月5日21時52分 読売新聞)

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2009年10月31日 (土)

全日空グループ7社、11年度末めどに3社に再編

 

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091030-OYT1T01129.htm

 全日本空輸は30日、グループの航空会社7社を2012年3月末をめどに3社に再編すると発表した。 管理部門の集約や、機材の効率的な運用によってコスト削減を図る狙いだ。

 10年度上期に、同じ機材を使うアジア・リゾート路線の「エアージャパン」と国際貨物の「ANA&JPエクスプレス」を統合するほか、「エアー ニッポンネットワーク」「エアーネクスト」「エアーセントラル」の国内線を小型機で運航する地域3社を1社に集約する。さらに、11年度末までに、全日空 本体に、「エアーニッポン」を統合する。

 また、11年度末までにグループの間接部門の2割にあたる1000人については、羽田空港の発着枠拡大で業務が増える営業、空港部門などに振り向けるほか、09年度中に200人程度の早期優遇退職を募集する。

(2009年10月30日21時22分  読売新聞)

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鹿児島空港に小型機が胴体着陸、滑走路を閉鎖

http://www.asahi.com/national/update/1030/SEB200910300008.html
 asahi.com
 30日午後3時半ごろ、鹿児島空港(鹿児島県霧島市)で1人乗り小型機が胴体着陸した。胴体着陸したのは航空大学校(宮崎市)所属機の訓練機。同空港管制によると、航空大学校の男性訓練生(25)が操縦していたが、けがはなかった。同空港は滑走路を一時閉鎖。事故から約4時間後の午後7時26分、閉鎖を解除し運航を再開した。計31便が欠航した。

 同空港事務所や航空大学校によると、小型機は、プロペラ単発のビーチクラフト式ボナンザA―36型機。機体は滑走路(3千メートル)の南端から600メートル付近で停止した。計3本ある車輪はすべて出ていない状態だった。

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羽田にノッポな新管制塔 高さ115m、世界3位

http://www.asahi.com/national/update/1030/TKY200910290464.html

2009年10月30日17時7分 asahi.com

写真:新しい管制室は現在の管制塔(右中央の塔)を見下ろせる高さだ=29日午後、東京・羽田空港新しい管制室は現在の管制塔(右中央の塔)を見下ろせる高さだ=29日午後、東京・羽田空港

 

 羽田空港(東京都大田区)の新しい管制塔が完成し、報道陣に内部が公開された。4本目の滑走路ができるのに先駆け、来年1月12日から使用する。高さ 115.7メートルは国内最高だった成田空港の管制塔(87.3メートル)を上回り、国土交通省によると世界でも3番目の高さだ。

 新管制塔の建設費は、塔内の管制機器も含めて約62億円。管制室内は360度見渡せるように柱がなく、現在の管制塔(77.6メートル)も見下ろせる。阪神大震災クラスの揺れでも吸収して室内の最新機器を守る免震装置も採用した。

 現在の管制塔では約4キロ離れた新滑走路(建設中)の航空機の位置関係が見えにくくなるため、約300メートル南の駐車場跡地で06年12月から建設を進めてきた。現在の管制塔は緊急時や訓練用として当面残す。

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2009年10月28日 (水)

●羽田ハブ空港化“着陸困難” 利便性なら韓国・仁川空港が上

http://www.zakzak.co.jp/
2009年10月19日17時00分 ZAKZAK(夕刊フジ)
 実質的に日本のハブ空港となっている韓国・仁川空港 前原誠司国土交通相の「羽田空港ハブ化」発言は、成田空港を擁する千葉県の森田健作知事が激怒したことで「両空港を一体的にとらえる」という玉虫色の決着となった。東京都心に勤めるサラリーマンからは羽田一本化を望む声が強いが、実際には羽田も空域の混雑や発着枠不足などで問題山積。地方の利用客は「利便線や設備面から韓国の仁川空港が上」、専門家も「仁川には対抗できない」といい、結局、ハブ空港構想自体が非現実的との見方が広がっている。

 前原国交相が記者会見で「日本のハブ空港は韓国の仁川になっている」と指摘した仁川空港と日本は、地方都市を中心に27路線で結ばれている。秋田県に住む40代のビジネスマンは「上京して東京駅から羽田や成田に行くよりは、地元の空港から仁川経由のほうが楽。特に帰国時、成田に着いてさらに地元に帰るのは大変な苦労」と語る。

 仁川空港を頻繁に使う貿易商も「仁川はソウルまでバスで1時間もかかるので厄介だが、設備的には充実している」という。「空港地下の韓国料理店は、5000ウォン(約390円)もあれば満腹になる。あちこちにコンビニがあり、サウナで時間調整もできる。空港鉄道で2つ目の雲西駅には5000円以下の快適な宿も多数ある。宿にはパソコンやネット、大型液晶テレビが標準装備です」

 航空ジャーナリストの坪田敦史氏は「仁川は最初からハブ空港を目指して建設された。土地も広かったので空港施設も大きく、乗り継ぎも便利でわかりやすい」と利点をあげる。ただ、「世界的なハブ空港といえるかは疑問」とも語る。
 その理由として坪田氏は「航空機の性能が上がり航続距離が伸びたことで、米国や欧州、中東の旅客がそれぞれの方面に乗り換えるのには、シンガポールや香港のほうが、ちょうどいい距離となった。日本や韓国の位置は、それほど利便性が高くない」と地理的な問題点を指摘する。

 羽田は来年10月にD滑走路が完成し、発着回数が年30.3万回から年40.7万回に増加する見込みだが、坪田氏は「国内線に加え、国際線も増えることで空域が過密になる問題や、誘導路の使用方法などの結論を国交省は出していない。どれだけ発着回数を増やせるか、まだ全然わからない」という。

 

航空アナリストの杉浦一機氏も「一連の前原国交相の発言からは、羽田を中心に成田が補完する形にすると聞き取れるが、羽田のD滑走路ができても、仁川には対抗できない」と厳しい見方だ。
「国際線、国内線問わず、航空会社は航空機を小型化する傾向にある。1日1便より、小型化して時間帯を分けて3便にするほうが利便性が上がる。旅客需要は横ばいだが、便数は増えるので、まずは発着枠の問題を解決する必要がある」

羽田、成田いずれにしても、ハブ空港化には多くの課題があるというのだ。

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2009年10月24日 (土)

居眠り操縦?ノースウエスト機240kmも通り過ぎ

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091024-OYT1T00780.htm?from=main2
 【ロサンゼルス=飯田達人】米ミネソタ州上空を航行中のノースウエスト航空機が21日夜、着陸予定だったミネアポリス・セントポール空港を約240キロも通り過ぎて飛行を続けた後、引き返して着陸するトラブルがあった。

 操縦士と管制官の交信が1時間半近くも途絶えており、AP通信は23日、操縦士が居眠りしていた可能性もあるとみて米運輸安全委員会が調査を始めたと報じた。

 同機はカリフォルニア州サンディエゴ空港を離陸したエアバスA320型機(乗客乗員149人)。到着を前に88分間にわたって交信が途絶えたため、ハイジャックの可能性もあるとみて、米軍機が待機する騒ぎになった。

 機長(53)と副操縦士(54)は「航空会社の方針を巡る議論が白熱し、目的地に着いたことに気付かなかった」などと釈明しているが、管制官の呼びかけに応じなかったなど不自然な点が多いため、同委員会は両者から詳しく状況を聞く方針だ。
(2009年10月24日18時53分  読売新聞)

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2009年10月22日 (木)

延伸の成田B滑走路、供用スタート…1番機離陸

延長された成田空港B滑走路から飛び立つ1番機(読売ヘリから)=江口聡子撮影

 320メートル延伸された成田空港B滑走路(2500メートル)の供用が22日始まり、1番機の日本航空函館行きチャーター便(ボーイング747―400型、乗員・乗客463人)が午前7時過ぎ、同滑走路から離陸した。

 供用開始は、当初、来年3月を予定していたが、今年3月の米貨物機炎上事故でA滑走路(4000メートル)が約26時間閉鎖され、大きな影響が出 たことを受けて前倒しされた。大型機の利用が可能になることで、空港の年間発着回数は、来年3月から2万回増えて22万回となる。

 前原国土交通相が、羽田空港を国際的な拠点空港として整備する構想を打ち出したことから、成田国際空港会社も、乗り継ぎの国内線を増やすなど利便性の向上に力を入れる方針。来年7月には東京・日暮里と成田空港を最短36分で結ぶ新高速鉄道が開業する。

(2009年10月22日11時15分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091022-OYT1T00392.htm

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2009年10月18日 (日)

米空軍「サンダーバーズ」、浜松の空を舞う

多くの来場者が集まる中で行われた米空軍「サンダーバーズ」の曲芸飛行=鈴木毅彦撮影
高速ですれ違う米空軍「サンダーバーズ」の機体=鈴木毅彦撮影

 米空軍アクロバット飛行チーム「サンダーバーズ」が17日、航空自衛隊浜松基地(浜松市西区)で曲技を披露した。

 タイ、韓国などを巡る西太平洋ツアーの一環で、国内の公開飛行は15年ぶり。F16戦闘機8機が来日し、同基地の「エア・フェスタ浜松2009」に参加した。

 親子連れや航空ファンら約12万人が詰めかけ、4機がひし形に組んで飛行する「ダイヤモンドクロス」など約30分の空中ショーを楽しんだ。18日には、空自三沢基地(青森県三沢市)で公開飛行を行う。

(2009年10月17日21時43分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091017-OYT1T00943.htm

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2009年10月15日 (木)

日米同盟のあかし 世界最高レベルのサンダーバーズ来日

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091014/plc0910141842014-n1.htm
2009.10.14 18:41 産経

 民主党政権の成立により日米同盟のあり方が焦点となる中、米空軍の最精鋭パイロットからなるアクロバット飛行チーム「サンダーバーズ」が航空自衛隊千歳基地(北海道千歳市)で14日、世界最高レベルの飛行技術を報道陣に公開した。

 サンダーバーズのパイロットは米空軍の中でもえりすぐりのエリート。今回は「極東ツアー」の一環として、F16戦闘機8機とパイロットや整備員ら約70人が来日した。15日の千歳での一般公開を皮切りに、17日の浜松(静岡)、18日の三沢(青森)の3基地で曲技飛行を公開する。公開飛行は日本では15年ぶり。

 14日は本番さながらに、2機の機体が低空で、ぎりぎりまで接近して交差する技などを披露した。隊長のグレッグ・トーマス中佐は「今回の来日は米国と日本との重要な関係を象徴するもの。米空軍の誇りと正確さ、プロ意識をお見せしたい」と抱負を述べた。

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2009年10月12日 (月)

不明グライダー、操縦の会社員救助…北海道・美瑛

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091012-OYT1T00396.htm
不明グライダー、操縦の会社員救助…北海道・美瑛

 北海道美瑛町で11日から行方不明となっていたグライダーが12日午後、同町の美瑛町滑空場から東へ約15キロ離れた山あいで自衛隊ヘリに発見された。

 操縦していた札幌市厚別区上野幌3の5、会社員狩野雅さん(56)の生存も確認された。

 北海道警旭川東署によると、滑空場周辺を捜索していた自衛隊ヘリが12日午前11時過ぎ、狩野さんのグライダーから発信された無線の救出要請信号をキャッチ。正午頃に山あいで機体を発見した。狩野さんは同ヘリに救助され、旭川市内の病院に搬送された。狩野さんは救助前に自衛隊ヘリとの無線交信で「けがはない。自力で下山中」と話していた。

 狩野さんは11日午後2時40分頃、1人用のグライダーで同滑空場を離陸。約1時間後に無線で仲間と交信したのを最後に連絡が途絶えていた。
(2009年10月12日13時40分  読売新聞)

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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091011-OYT1T00662.htm
美瑛でグライダー行方不明

 11日午後5時30分頃、北海道美瑛町美沢の美瑛町滑空場から、「男性1人の乗ったグライダーが行方不明になった」と道警に通報があった。

 道警は墜落した可能性もあるとみて同滑空場付近を捜索している。

 旭川東署や美瑛航空協会によると、行方不明になっているのは、札幌市厚別区上野幌3、会社員狩野雅さん(56)。狩野さんは全長約6メートルの1人用グライダーに乗り、午後2時40分頃に同滑空場を離陸。約1時間後に無線で「滑空場の東約8キロ、高度約2250メートルを飛行中」と連絡してきたのを最後に交信が途絶えた。予定では同滑空場の半径約9キロの範囲を飛行することになっており、道警がヘリコプターで捜索したが、発見できなかった。道警は12日早朝に現地対策本部を設置し、自衛隊の協力を得て捜索を再開する。
(2009年10月11日21時23分  読売新聞)

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ハイチ:国連機墜落、PKO活動中の11人死亡 

http://mainichi.jp/select/world/news/20091011k0000m030019000c.html

 カリブ海のハイチ南東部の山岳地帯で9日、同国に駐留する国連平和維持活動(PKO)国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)のウルグアイ機 が墜落。国連によると、乗っていた11人全員が死亡した。墜落の原因は不明。AP通信などによると、乗っていたのはウルグアイ人とヨルダン人。ドミニカ共 和国との国境付近で警備活動を行っていたが、消息が途絶えたため、別の航空機が捜索。墜落を確認して救援隊を送ったという。

 MINUSTAHは、2004年に右派民兵組織の武装蜂起によって当時のアリスティド大統領が出国に追い込まれたことを受けて、同年からハイチに駐留。現在は約9000人の要員がいる。(共同)

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2009年10月11日 (日)

小型機が誘導路に誤って進入、徳島空港閉鎖

徳島空港の使用禁止誘導路へ誤進入し、動けなくなった自家用小型機=読売ヘリから土屋功撮影
使用禁止の誘導路の先は舗装が途切れている=読売ヘリから土屋功撮影

 11日午前11時頃、徳島県松茂町の徳島空港で、自家用小型プロペラ機(パイパー46型)が着陸後、駐機場に向かう途中で使用禁止の誘導路に誤って進入し、動けなくなった。

 機首が地面に衝突、プロペラなどが破損したが、操縦していた男性機長にけがはなく、油漏れなどもなかった。この影響で空港は閉鎖となり、羽田便が欠航するなどしている。

 国土交通省徳島空港事務所によると、小型機は八尾空港を離陸し、徳島空港に着陸した直後。徳島空港は長さ2000メートルの滑走路を2500メートルに延長する工事中で、現場の誘導路は撤去のため立ち入り禁止にしていたという。

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2009年10月10日 (土)

松山空港で小型機が胴体着陸 操縦士「車輪出し忘れ」

asahi.com 2009年10月10日18時59分

 10日午後3時半ごろ、松山市の松山空港の滑走路に、2人乗りの小型機が、胴体着陸した。同空港事務所によると、けが人はいない。この影響で、松山空港は滑走路を閉鎖し、日本航空と全日空の計10便の欠航が決まった。

 同事務所によると、小型機はパイロットと乗客の男性2人が乗り込み、同日午後2時13分に和歌山県の南紀白浜空港を離陸し、松山空港を目指していた。予定通り、午後3時36分に松山空港へ着陸しようしたが、車輪が出ておらず胴体着陸したという。

 同事務所によると、胴体着陸後、パイロットは「車輪を出し忘れた」と話しているという。

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2009年9月28日 (月)

海自輸送機オーバーラン、水田に突っ込む…下関

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090928-OYT1T00600.htm

 28日正午過ぎ、山口県下関市松屋本町の海上自衛隊小月航空基地で、着陸時に輸送機(YS―11型機)が滑走路(1200メートル)をオーバーランした、と県警に通報があった。

 県警などによると、輸送機はフェンスを突き破り、滑走路から約100メートル離れた敷地外の水田に突っ込んで停止した。けが人はいない。輸送機は海自厚木基地所属。
(2009年9月28日14時20分  読売新聞)

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2009年9月27日 (日)

岐阜県防災課、ヘリ機長に県警の制止伝えず

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090926-OYT1T00208.htm
 北アルプス奥穂高岳で、登山者の救助活動をしていた岐阜県防災ヘリコプター「若鮎(わかあゆ)2」が墜落し、乗員3人が死亡した事故で、県防災課が、県警からの再三にわたる出動中止要請を同機の機長だった朝倉仁操縦士(当時57歳)に伝えていなかったことがわかった。

 県が25日、記者会見を開き、詳細な出動経緯を明らかにした。

 武藤鉄弘・総務部長は会見で、同課職員らが現場となった北アルプスの急峻(きゅうしゅん)な岩場「ジャンダルム」や、「ロバの耳」付近の地形などについての知識が乏しかったことも認め、「山岳救助に対する認識が甘かった」と述べた。

 県などによると、事故当日の今月11日午後1時34分、高山市消防本部から県防災航空センターに「奥穂高岳で登山者の男性が心肺停止状態」と通報があり、朝倉操縦士らは出動準備を開始。

 同センターから連絡を受けた県警航空隊が情報を収集した結果、「(現場の標高や地形から)山岳地帯の救助経験がない県防災ヘリでは無理」と判断し、同隊員が若鮎2に乗り込んだ朝倉操縦士に「離陸を待つように」と依頼した。

 しかし、朝倉操縦士は「消防から正式な救助要請が来ているので待てない」として、午後2時9分頃、出動した。

 県警はその後も同センターや県防災課に対し、「危険な現場なので県警に対応させてほしい」「県防災ヘリを戻せ」などと再三、連絡したが、同課は朝倉操縦士に県警の警告を伝えないまま、「すでに離陸しているので、朝倉操縦士が判断する」と回答していた。

 また県は、ヘリの出動後、朝倉操縦士に救助が可能かどうかを問い合わせることもなかったという。

 県警からの警告を操縦士に伝えていなかったことについて、武藤部長は「通常、県警との協議は事前に行っており、出動後に県警から中止要請を受けた今回のようなケースは珍しい。(防災課職員らは)現場の判断に任せっきりだったと思う」と説明した。県は、県警との協議が適切だったかどうか、引き続き調査する方針。
(2009年9月26日09時21分  読売新聞)

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2009年9月20日 (日)

ブルーインパルス飛行で動物パニック…浜松

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090919-OYT1T01203.htm
 浜名湖立体花博の開幕を盛り上げるため、航空自衛隊ブルーインパルスが開幕前日の18日と19日に会場上空を飛行した際、隣接する浜松市動物園の動物の一部がパニック状態になった。

 動物園によると、18日正午前後にブルーインパルスが園の上空を試験飛行した際、ゴリラ1頭とオランウータン2頭がごう音でおびえ、獣舎に閉じこもった。食事ものどを通らず、19日朝の編隊飛行後も屋外に出なかったため、終日観覧を見合わせた。ダチョウとシマウマは、19日の飛行の際、運動場を突然走り回るなどパニック状態になった。

 渥美雄一園長は「花博は市を挙げてのイベントだから、アクロバット飛行が駄目だとは言わないが、一部の動物は神経質なので配慮がほしかった」と語り、花博を主催する浜松モザイカルチャー世界博2009協会に19日に抗議したことを明らかにした。同協会は「情報が錯綜(さくそう)し、飛行時間を誤って伝えてしまった。申し訳ない」と陳謝した。
(2009年9月20日11時05分  読売新聞)

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「実績ない」県警の反対押し切り出動…墜落の防災ヘリ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090919-OYT1T00478.htm
 岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳で、登山者の救助活動をしていた県防災ヘリコプター「若鮎(あゆ)2」が墜落し、乗員3人が死亡した事故で、県防災航空隊が県警航空隊の反対を押し切って出動していたことが、県と県警の調べでわかった。

 県警などによると、県防災航空隊は、11日午後1時半頃、長野県から「心肺停止の遭難者がいる」との119番通報の転送を受け、出動準備を開始した。

 一方、県側から連絡を受けた県警航空隊は、県防災ヘリが北アルプスでの出動実績がないことなどから、県警ヘリを出動させる準備を行った。

 当日、県警航空隊の隊長と副隊長は愛知県の会議に出席していたが、救助要請の知らせを聞き、愛知県警ヘリで県警航空隊に急行。県側には待機するよう要請したが、県側は「待てない」と回答。同2時10分頃、単独で若鮎2を出動させたという。県警は若鮎2出動後も、救助機の交代を県に要請したという。

 横井篤副知事は18日、県警の反対を押し切って出動したことに関して、「職員の記憶が微妙なところもある。職員から話を聞き、なるべく早い時期に発表したい」と答えた。

 県警は19日、ヘリの運航を管理している県防災課と県防災航空センターを業務上過失致死容疑で捜索した。
(2009年9月19日11時46分  読売新聞)

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2009年9月14日 (月)

3000m級で初救助…ヘリ墜落、経験不足影響か

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090914-OYT1T01023.htm?from=main5
 乗員3人が死亡した岐阜県防災ヘリコプターの墜落事故で、墜落した「若鮎(あゆ)2」と、操縦士の朝倉仁さん(57)が、標高3000メートル級の北アルプスで遭難者をつり上げる山岳救助を行った実績がないことが、県の調べでわかった。 県によると、若鮎2は1997年の運航開始以来、38件の山岳救助を実施。このうち2008年10月、乗鞍岳の2700メートル地点に着陸したのが、最も標高が高い場所での作業で、朝倉さんは副操縦士として参加した。制御が難しいホバリング(空中停止)での救助活動では、07年11月に恵那山の2100メートルで実施したのが最も高い地点だった。この時は朝倉さんが操縦士を務めた。

 標高が高い山岳地帯では、急激な天候の変化や気圧の低下でヘリの性能が下がるため、豊富な経験が必要とされる。県は今回、同機を出動させたことが適切だったか判断するため、出動経緯の把握を急いでいる。

 一方、岐阜県警は14日、事故後初めて捜査員約10人が墜落現場に下りて機体の残骸(ざんがい)などの実況見分を行った。この日は事故当時、現場で救助活動をしていた高山署員も同行し、墜落状況を説明した。

 また、運輸安全委員会も、事故機が接触した「ロバの耳」といわれる岩場を上空から視察。調査官らは岩場に約15メートルまで近づいたが、事故の痕跡は確認できなかったという。
(2009年9月14日21時31分  読売新聞)

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北アの墜落ヘリ、後退し岩に接触?

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090913-OYT1T00953.htm

 岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳で県防災ヘリコプター「若鮎(あゆ)2」が墜落し、乗員3人が死亡した事故で、ヘリが不自然な形で後退したことが、テールローター(後部回転翼)など機体の破損を引き起こし、墜落につながった可能性が高いことが13日、国の運輸安全委員会の調べでわかった。

 ヘリは突風にあおられて後退したとみられ、運輸安全委は、機体の破損状況などを詳しく調べる方針だ。

 運輸安全委の調査官3人は13日、墜落現場一帯を上空から視察した。坂本和紀調査官は、墜落現場に残された事故機のテールローターの羽根が一部欠けていた点を指摘。「前方や左右にある障害物と接触した場合、メーンローター(主回転翼)を損傷するのが一般的。今回はテールローターが破損しており、機体が何らかの理由で後退し、岩に接触したとみられる」との見解を示した。

 また、ヘリの乗員が、地上の隊員とヘリを結んでいたワイヤを墜落直前に外した可能性があることも、運輸安全委の調査でわかった。ヘリ側でワイヤを故意に外したか、切った可能性が確認できたという。 
(2009年9月14日03時07分  読売新聞)

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2009年9月12日 (土)

北アのヘリ墜落、濃いガスが操縦に影響か

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090912-OYT1T00802.htm?from=main4
 岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳で同県防災ヘリコプター「若鮎2」が墜落し、乗員3人が死亡した事故で、遭難者の救助中、現場上空に濃いガスが発生していたことが12日、わかった。

運輸安全委員会などは、気象の急激な変化が事故につながった可能性もあるとみて慎重に調べている。

 県防災課によると、県防災航空隊隊員の土田裕次さん(36)が救助のため、ヘリから高山署員と一緒にロープで降下。遭難者の遺体をつり上げる作業に取りかかろうとした際、ガスの塊がホバリング中のヘリの近くを通過するのを目撃したという。
土田さんはヘリからのロープをつなぐ留め具を遭難者と自分に取り付けたところ、ロープが激しく左右に揺れ、ヘリが横向きになっていたように見えたため、巻き込まれないように、慌てて留め具を切り離したという。

 土田さんは「留め具を外した直後、上空で『バン』という音がした」とも話しているという。

 墜落現場は、登山者に人気の「ジャンダルム」(3163メートル)近くの「ロバの耳」と呼ばれる岩峰。

(2009年9月12日23時18分  読売新聞)

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救助の隊員、とっさにフック外す

救助の隊員、とっさにフック外す=墜落直前、ロープ揺れ-3人死亡の防災ヘリ事故

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200909/2009091200285&rel=j&g=soc

  岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳で遭難救助中の県防災ヘリコプターが墜落、3人が死亡した事故で、救助活動に当たっていた県防災航空隊の土田裕次さん (36)が墜落直前、ヘリと自分たちをつなぐロープのフックをとっさの判断で外し、難を逃れていたことが12日、分かった。荻山博之県防災課長が同日午 後、同県各務原市の県防災航空センターで会見し、土田さんの証言を基に事故当時の様子を説明した。
 同課長によると、土田さんは登山中に倒れ死亡 した冨沢薫さん(64)=宮城県山元町=救助のため、高山署員と共にヘリからロープで降下、搬送準備が完了したため、ヘリに無線で連絡した。ヘリが現場上 空に移動し、空中静止(ホバリング)中、近くをガスの塊が通り過ぎるのを目撃した。
 その後、ヘリからのロープをつなぐフックを自分に取り付け、 冨沢さん救出のため最終点検をしていたところ、上空で「バン」という音がした。白いもやではっきりしなかったが、ヘリが横向きになっていたように見え、 ロープが左右に大きく揺れたため、とっさにフックを外したという。
 墜落の様子は、はっきりと見ていないという。(2009/09/12-19:19)


「岩肌から赤い炎」=天候、目まぐるしく変化-目撃の夫妻証言・防災ヘリ墜落

  「岩肌から赤い炎のようなものが上がっているのが見えた」。岐阜県高山市の北アルプスで11日に起きた県防災ヘリコプター墜落事故。登山中に、たまたま現 場に居合わせた愛知県大府市の会社員指原英二さん(39)、陽子(46)さん夫妻は下山後の12日、発生時の状況を振り返った。当時付近の天候は、晴れ間 に急に霧が立ち込めるなど「目まぐるしく変わっていた」という。
 指原さん夫妻は11日早朝、奥穂高岳を目指し山荘を出発。午後、ジャンダルム (3163メートル)付近に差しかかった際、防災ヘリが旋回しているのを目撃した。滑落事故の救助作業だと思っていたら、数時間後には別のヘリが次々と集 結し、計4機が周辺を旋回していたという。
 「これはかなり大規模な事故。ただごとではないな」。陽子さんが周囲を見渡すと「ジャンダルムの岩肌から赤い炎のようなものが上がっているのが見えた」という。
  それでも「遭難者がヘリに自分の位置を知らせるために何かを燃やしているのだろう」と思い、別の山荘に戻ったところで、墜落事故があったことを知った。陽 子さんは「まさかヘリコプターが落ちているとは思わなかった」と驚いた様子で話した。(2009/09/12-17:49)


「ヘリ、頭上斜めに落ちた」=山荘従業員が目撃、顔青ざめ-北ア・奥穂高墜落事故

 「自分の頭上をヘリが斜めに落ちてきた」。北アルプス奥穂高岳で11日、遭難者の救助中に岐阜県防災ヘリコプターが墜落した事故。現場に居合わせ、墜落の瞬間を目の当たりにした山小屋の従業員は青ざめた顔で話したという。
 墜落現場から約1キロと最も近い山小屋「穂高岳山荘」を経営する今田英雄さん(66)によると、事故前に県警から「防災ヘリの様子を見に行ってほしい」と要請があり、山荘の支配人(37)と従業員(30)が遭難現場に向かった。
 現場の「ジャンダルム」は、奥穂高と西穂高を結ぶ標高3163メートルの稜線(りょうせん)。険しい岩場が続く難所中の難所で、滑落などの遭難が多発し、過去にはヘリの墜落事故も。この日は晴天で視界が良く、救助に当たるヘリが山荘から見えたという。
  しかし、午後3時20分ごろ、突如としてガスが発生、ヘリが飲み込まれ、稜線ともども今田さんの視界から消えた。約5分後には「言葉では言い表せないよう な異常な音がし、一瞬大きな音がした後、プロペラ音が聞こえなくなった」と、今田さんは振り返った。(2009/09/11-19:52)

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岐阜・高山の防災ヘリ墜落:収容作業中「バーン」 地上の隊員青ざめ

 ◇「自分の方に落下」

 山岳救助に向かった3人が死亡する惨事となった北アルプス奥穂高岳・通称「ロバの耳」で起きた岐阜県防災ヘリ「若鮎2号」の墜落事故。直前にヘリ を降りた県警の山岳警備隊員は「ヘリが自分に向かって落ちてきて体を伏せた」と事故の瞬間の恐怖を語ったという。突然の悲報を知らされた隊員の家族たち は、一様に「今朝まで元気だったのに、信じられない」と肩を落とし、現地へと向かった。【山田尚弘、石山絵歩、飯田和樹、岡大介】

 県警高山署の下平春樹署長によると、現場に到着したヘリから山岳警備隊員の志村哲巡査長(36)ら2人が降り、急病の冨沢薫さん(64)を遺体で 発見。志村さんらは遺体を梱包(こんぽう)し、無線でヘリに発見地点まで来るよう要請。到着したヘリはロープを降ろし20~30メートル上空でホバリン グ。志村さんらがロープに遺体の収容袋をくくりつけようとしていた時、突然「バーン」という乾いた音が響いた。「ロープが吹き飛ばされ、見上げるとヘリが 自分の方に向かって落ちてきた。『危ない』と思い、2人で体を伏せた」。ヘリは岩場を滑るように落ちていったという。

 一方、現場近くの山荘従業員の男性も冨沢さんの救助に参加していて事故を目撃した。「爆発するような音が聞こえた。何とも表現しづらい音だが、聞 いた瞬間に『ああ、落ちたな』と分かった。振り向くとヘリコプターは炎上していた」。冨沢さん以外の登山パーティーの9人は救助作業の現場の10メートル ほど下で見ており、ショックを受けた様子だったという。男性によると、この日は晴天だったが、時折、まばらに霧が現れた。事故当時の現場も霧が出ていたと いう。

 11日夜に会見した河合正明・県危機管理統括監は「無理な飛行をしたとは思えない。情報がつかめない」と話した。さらに、操縦士の朝倉さんと整備 士の三好さんについて、「ミスの許されない仕事で、強い正義感を持って危険な業務に取り組んでいた。勤務態度もまじめだった」と振り返り、「大変残念な事 故だと思う。搭乗されていた3人の方には心からお悔やみを申し上げたい」と話した。

 3人の上司の河村就也・防災航空センター長は「ベテランの朝倉さんは仕事熱心で責任感にあふれていた。三好さんは、チームワークを構築するのがう まく、明るい性格。後藤さんは、明るく温厚な性格で、人望が厚かった」と3人の人柄を語り、「素晴らしい人材を失い、ショックが大きい」と悔やんだ。

 岐阜県防災課などによると、11日午後1時33分、仲間と10人で登山をしていた冨沢さんが遭難したと同じパーティーのメンバーが長野県松本広域 消防局に通報。岐阜県高山市消防本部を通じ、県防災航空センターに連絡があった。同県各務原市を離陸した防災ヘリ「若鮎2号」から午後3時5分、後藤敦副 隊長が「地上に降りた隊員と一緒にこれから活動する」と県防災航空センターに連絡。同3時半ごろ、県警高山署から、県防災課に墜落の通報が入ったという。

 ◇遺族ら悲しみをこらえ現地へ

 死亡した隊員の家族や知人らは突然の悲報に声を失った。

 県防災航空センター副隊長、後藤敦さん(34)は93年に羽島郡消防事務組合に入り、消防士や救助隊員として経験を積み、今春から副隊長を務めていた。

 岐阜県笠松町の後藤さんの自宅では、祖母の美智子さん(82)が「今朝も7時ごろ、出かけていった。『おばあちゃん、行ってきます』と聞いたのが最後の言葉だった。花を供えてやります」と悲しそうに話した。

 近所の人の話では、後藤さんは高校時代は野球部の投手として活躍。小学生の長男長女をかわいがり、長男とはよくキャッチボールをしていたという。 後藤さんと一緒に野球のコーチをしている鷲見靖国さん(66)は「あっちゃんが生まれた時から知っている。自分の息子を亡くしたみたい」と肩を落とした。

 三好秀穂さん(47)は川崎重工業で14年半勤め、96年から岐阜県庁入りしてヘリコプター整備士となった。同県各務原市の自宅では妻いつみさん (49)が「主人も普段から言っていたので、危険な仕事であることは分かっていた。今朝、私の方が先に仕事に出たので『行ってくるね』とあいさつしたのが 最後です」と悲しみをこらえるように話した後、車に乗り込み、高山に向かった。

 また操縦士の朝倉仁さん(57)は航空自衛隊3等空佐から97年に県庁入りし、ヘリの操縦士を務めた。各務原市の自宅近くの住民らによると、地元 の行事や清掃活動などに積極的に参加していたという。近所の女性は「何でもきちんとした人だった。まだ信じられない」と話した。【子林光和、小林哲夫、高 橋恵子】

 ◇機体以外に原因か--航空評論家の青木謙知さんの話

 何らかの原因で操縦士が稜線(りょうせん)とテールローター(回転尾翼)の位置を誤ったのではないか。テールローターは回転している時は肉眼では 見にくく、1、2センチの操作の違いで事故につながることがある。今回はヘリコプターから無事に救助隊員が降ろされており、それまで機体に異常があったと は考えにくい。

 ◇NHK名古屋、番組内容変更

 北アルプス奥穂高岳で起きた岐阜県の防災ヘリコプター墜落事故を受け、NHK名古屋放送局(名古屋市東区)は11日、同日午後8時からの番組「金とく」で放送予定だった「北アルプス大縦走(後編)」を変更したと発表した。【稲垣衆史】

 ◇過去のヘリ事故、74年以降は407件--運輸安全委

 国土交通省運輸安全委員会によると、同委が調べたヘリコプターの事故は1974年以降407件あるが、「山岳遭難救助中の防災ヘリの死亡墜落事故 は、聞いたことがない」と言う。運輸安全委は、防災ヘリに限定した統計がなく断定はできないとしながらも「少なくともここ近年はない」と話す。

 防災ヘリが絡んだ死亡事故は、訓練中に隊員が墜落した事故がほとんど。山岳救助中の事故としては▽99年7月に奈良県十津川村で、遭難者捜索中の 同県防災ヘリが不時着に失敗し大破、乗員2人が負傷▽02年1月に長野県大町市で、遭難者救出作業中の山岳レスキュー会社の社長が、同社ヘリにつり下げた 救助用ネットから転落死--がある。【黒尾透】

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 ◆防災ヘリ墜落事故の流れ◆

13時33分 地元消防から県防災航空隊に出動要請

14時 9分 若鮎2号が離陸

15時 5分 後藤副隊長から「これから地上に降りて隊員と活動する」と県防災航空センターに一報。以後、通信が途絶える

15時22分 現場の山岳警備隊員から「ヘリが岩盤に当たって墜落した」と高山署に無線連絡

15時30分 県防災航空センターから墜落の一報

16時10分 岐阜県警にヘリ墜落事故警備本部設置

16時30分 若鮎2号の墜落炎上を確認

17時25分 県警のヘリが2遺体を収容

17時42分 1遺体を収容

18時25分 遺体を高山署に搬送

 ◆最近の主なヘリコプター事故◆

00年 9月 富山県立山町の場外離着陸場で墜落、2人が死亡

00年11月 岐阜県高鷲村(現・郡上市)のゴルフ場に墜落、2人死亡

01年 5月 三重県桑名市上空で軽飛行機と衝突、双方の計6人が死亡

02年 5月 松山空港南西海上で墜落、2人死亡

02年 7月 大阪府八尾空港で墜落、2人死亡

04年 3月 長野県南木曽町で交通事故取材中、送電線に接触して墜落、4人死亡

04年12月 佐賀県の佐賀空港に空輸中、海上に墜落、3人死亡

05年 5月 静岡市清水区で県警所属機が渋滞調査中に墜落、5人死亡

07年 6月 岐阜県中津川市の山中で燃料切れのため墜落、1人死亡

07年10月 堺市で体験飛行中に墜落、2人死亡

08年 7月 青森県大間町海上で取材中に墜落、4人死亡

09年 7月 兵庫県但馬空港に向かう途中の山中に墜落、2人死亡

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北ア・ヘリ墜落:霧が急に発生 岩場覆い視界悪化

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090912k0000e040046000c.html
防災ヘリコプターが墜落した現場に残る機体のテール部分=岐阜県高山市で2009年9月11日午後、本社ヘリから大西岳彦撮影
防災ヘリコプターが墜落した現場に残る機体のテール部分=岐阜県高山市で2009年9月11日午後、本社ヘリから大西岳彦撮影

 岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳(3190メートル)で11日、県防災ヘリコプター「若鮎2号」が墜落し、搭乗員3人が死亡した事故で12日、 現場付近で当時、急に霧が発生していたことが複数の目撃者の証言で分かった。県警捜査本部は、天候の急激な変化が事故につながった可能性もあるとみて慎重 に捜査を進めている。

 県警高山署によると、ヘリは事故当時、20~30メートル上空からロープを垂らしてホバリング(空中静止)。地上では山岳警備隊員らが病死した登山者の遺体の収容袋をロープで結ぶ作業をしていた。

 約1キロ離れた「穂高岳山荘」から作業を見守っていた同山荘オーナー、今田英雄さん(66)によると、霧がかかって作業が見えなくなり、心配に なって現場にいた支配人に携帯電話をかけた直後に事故が起きたという。今田さんは「普段から急にガスが出ることがある。通常はガスが出たらヘリは上空で待 機するが、遺体をつり上げようとした瞬間にガスが出たので離れるわけにいかなかったのだろうか」と推測する。

 地上で収容作業を手伝っていた山荘従業員の男性も「作業中も時折、ガスが岩場を覆って視界が悪くなった」と証言した。

 ◇国交省安全委、聞き取り開始

 一方、国土交通省運輸安全委員会の調査官3人は12日午前10時過ぎ、県警高山署に到着。現場付近の事故直後の映像の解析や、現場にいた県警山岳警備隊員からの聞き取りを始めた。

 悪天候のため、現地調査は延期される見通し。県警は同日午後、操縦士の朝倉仁さん(57)の遺体を司法解剖し、体調に異変がなかったか調べる。【秋山信一、岡大介】

毎日新聞 2009年9月12日 11時55分(最終更新 9月12日 12時56分)

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岐阜県防災ヘリ墜落、3人死亡 北アルプス奥穂高岳

http://www.asahi.com/national/update/0911/NGY200909110008.html
 11日午後3時20分ごろ、岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳(標高3190メートル)近くの山中で、遭難者の救助に向かった同県防災ヘリコプター「若鮎(わかあゆ)2」が墜落し、操縦士ら乗組員3人が死亡した。地上に降りた高山署員と救助隊員が遭難者をロープで上空のヘリに引き上げるための準備作業をしていた時で、後部のローター(回転翼)が急斜面の山肌に接触してバランスを崩したとみられる。機体は大破し、一部は炎上した。

 ヘリはベル412EP型で、墜落現場は「ジャンダルム」(標高3163メートル)に隣接する岩峰「ロバの耳」。国土交通省関係者は「後部ローターは機体の姿勢を維持する役割があり、壊れて機体がくるくると回転しはじめ、制御不能になったのではないか」とみている。運輸安全委員会は同日、事故原因を調査するため、調査員3人を現地に向かわせた。県警は業務上過失致死容疑を視野に捜査を始めた。

 亡くなったのは県防災航空隊の操縦士朝倉仁さん(57)=同県各務原市東山4丁目=、整備士三好秀穂さん(47)=同市鵜沼川崎町=、副隊長後藤敦さん(34)=同県笠松町田代=で、3人の遺体は同県警のヘリが収容した。現場付近で登山中に心肺停止状態になったとして救助を待っていた冨沢薫さん(64)=宮城県山元町=も事故後、死亡が確認された。

 岐阜県警などによると、ジャンダルム付近にいた10人の登山グループから午後1時35分ごろに「1人が動かなくなった」との通報が入り、各務原市の航空自衛隊岐阜基地からヘリが現地に向かった。同3時5分に副隊長の後藤さんから「地上に降りた隊員とこれから活動する」と県に無線連絡があった。地上に降りた署員らが、ホバリング(空中停止)するヘリから垂らしたロープで冨沢さんを引き上げる作業をしていたという。

 機体は操縦席部分と尾部に破断され、約400メートル下のがけに落ちた操縦席部分は大破して燃え上がった。ちぎれた形の尾部は険しい岩壁部分にぶら下がった。

 高山署によると、現場は当時は無風で、視界はおおむね良好だったという。

 同県によると、操縦士の朝倉さんは97年3月に航空自衛隊を退職し、同4月に県職員となった。空自に入隊した71年からの飛行時間は5740時間だったという。

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2009年8月29日 (土)

07年中華機炎上、座金付け損ね原因…安全委

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090828-OYT1T00665.htm

 那覇空港で2007年8月、中華航空機(ボーイング737―800型機)が爆発炎上した事故で、運輸安全委員会は28日、調査報告書を公表した。

 右主翼の可動翼(スラット)の支柱に取り付けるボルトの緩み止め作業中、整備士がワッシャー(座金)を付け損なったためボルトが落ち、燃料タンクに突き刺さって燃料が漏れ出したことが事故原因とした。

 作業はボーイング社のサービスレター(技術指示書)に従って行われたが、安全委では、この指示書がボルトの緩み止め作業での注意点について十分に触れていなかったことも指摘、米国と台湾の航空当局に対し、再発防止などを求める安全勧告を行った。

 報告書によると、中華航空は07年7月、ボ社の指示書に基づき、ボルトのナットをいったん取り外し、緩み止めを塗って新しいナットと交換した。作 業は手探りで行わなければならない困難な場所にあり、安全委では、「部品の脱落が起きやすい状態だった」(報告書)ため、座金を付け損ねたとみている。

 指示書は06年3月に発行され、ボ社はその後、ナットを取り外さなくてもいいよう作業手順を変更していた。このため、安全委は、当初の指示書では、部品の脱落防止などへの配慮が不十分だったことも事故につながったと判断した。

 また、ボルトの留め具となるナットの外径は、座金の内側にある支柱の内径より小さかったため、座金が欠落した状態ではボルトが抜け落ちてしまう設計上の問題も、事故の要因として指摘した。ボ社は事故後、脱落防止のため安全ピンを取り付けるなどの設計変更を行っている。

 安全委は、米航空当局への安全勧告の中で、航空会社に向けた指示書では、誤作業を防止するため、作業範囲を明確にするなど、ボ社に指導するよう求めた。

 事故は07年8月20日、中華航空機が那覇空港の駐機場に停止した直後に発生。乗員乗客165人は無事に脱出し、けが人はなかった。

(2009年8月28日13時45分  読売新聞)

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出雲空港滑走路逸脱、着陸直前の出力調整原因…安全委

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090828-OYT1T00781.htm
 島根・出雲空港で2007年12月、日本エアコミューター機(サーブ340B型機、乗員乗客37人)が着陸直後に滑走路を外れたトラブルで、運輸 安全委員会は28日、機長が着陸直前、左右のエンジン出力を大きく変える操縦を行ったことが原因とする調査報告書を公表した。着陸時には通常行わない操縦 とされ、その後のブレーキ操作なども不十分だったとした。

 報告書によると、トラブルは07年12月18日に発生。着陸後、滑走路を右側にそれた機体は、誘導路などを約300メートル走って停止。前輪タイヤがパンクするなどしたが、けが人はなかった。

 機体は着陸前に横風を受け、機首が右を向いていた。安全委は、機長が機体を滑走路と平行にするため、エンジンの出力調整で対応しようとした際、左右のバランスが崩れ、機体が右に傾いたと判断した。

(2009年8月28日15時02分  読売新聞)

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