石川・小松空港で滑走路4時間使えず 空自機が立ち往生
http://www.asahi.com/national/update/1204/TKY200912040293.html
4日午前11時57分ごろ、航空自衛隊小松基地(石川県小松市)で、着陸したF15戦闘機の機体が右に傾き、滑走路上をこすりながら走行、そのまま滑走路上でとまった。摩擦で胴体の下面から出火したが、まもなく鎮火した。操縦していた近山省吾3等空佐にけがはなかった。民間の小松空港と共有している滑走路は約4時間にわたって閉鎖され、発着計11便に影響が出た。空自は同日、F15の飛行訓練を中止した。
空自が調べたところ、前脚は出ていたが、左右の主脚は折り畳まれた状態だった。着陸前に異常があったという報告は管制官や監視の隊員から入っていないという。空自は近山3佐や関係者から聴取を進める。
空自の担当者は「左右の主脚がいったん出たあと何かトラブルがあってロックがかからず機体の重みで折り畳まれたのか、機器のトラブルでもともと主脚が出ていなかったか、現時点では判断できない」と話している。事故機は3機編隊での訓練を終え、同基地に着陸した。
F15は操縦席のレバーで前脚と左右主脚の三つを一斉に出す。脚が出てロックがかかった状態になると操縦席でライトがつき、出し忘れやトラブルで脚が出ない状態を確認できる仕組みになっているという。
空自では、11月29日に築城基地(福岡県)の航空祭で飛行していたF15の水平尾翼の一部が落下する事故があった。この事故を受け、保有する202機のすべてのF15の点検を実施、1日に訓練飛行を再開したばかりだった。
空自トップの外薗健一朗航空幕僚長は「民航機の運航に影響を与えたことは誠に遺憾。国民の皆様に誠に申し訳ない」と陳謝した。
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