宇宙

2009年8月 1日 (土)

若田さん帰還、4か月半ぶりの地上

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090731-OYT1T01094.htm?from=top

若田さんを乗せて帰還したエンデバー=小西太郎撮影

 【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=中島達雄】日本人で初めて宇宙に4か月半滞在した若田光一飛行士(45)が31日午前10時48分(日本時間午後11時48分)、米スペースシャトル「エンデバー」でケネディ宇宙センターに帰還した。

 若田さんは3月15日(同16日)、シャトル「ディスカバリー」で出発し、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した。

 宇宙での生活は、当初予定より1か月延びて138日間に及んだ。地上の重力は久々のため、長期滞在した飛行士用の座席に体を寝かせて帰還した。無重力環境で筋骨が弱り、骨折などの危険があるため、今後は歩行訓練や筋力トレーニングなど45日間のリハビリ計画をこなす。

 ISSでは、得意のロボットアーム操作で日本実験棟「きぼう」を完成させたほか、無重力環境での結晶成長実験などに取り組んだ。一般から募集した「おもしろ実験」では、じゅうたんに乗って空中を飛んで見せたり、綱引きや腕相撲に挑戦したりした。

(2009年7月31日23時57分  読売新聞)

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2009年7月19日 (日)

宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」が完成

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090719-OYT1T00373.htm?from=main1

 【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=中島達雄】国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田光一飛行士(45)らが日本時間19日午前、日本実験棟「きぼう」の最後の構成部分「船外実験施設」を取り付けた。

 筑波宇宙センター(茨城県)の管制室が午前11時23分、電力供給や通信機能に問題がないことを確認し、計画開始から四半世紀の歳月を経て「きぼう」が完成した。

 若田さんは18日朝(同18日深夜)ロボットアームを巧みに操作し、スペースシャトル「エンデバー」の貨物室から施設を搬出。同僚飛行士の協力も得ながら、ISSに既に設置済みの「きぼう」船内実験室の先端に取り付けた。

 米航空宇宙局(NASA)のホリー・ライディングス飛行主任は記者会見で、「コーイチは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。ロボットアームの達人だ」と若田さんをたたえた。

 この日、地上管制官として若田さんの作業を支えた星出彰彦飛行士(40)は「きぼうの完成は日本にとって大きなステップ。宇宙開発の世界での日本の存在感も上がる」と喜びを語った。

 船外実験施設は、飛行士が滞在する船内実験室からベランダのように飛び出しており、真空で放射線の強い宇宙空間でじかに実験や観測ができるのが特徴。

 若田さんは今後、この施設に全天エックス線観測装置など船外実験機器を取り付けて、同31日深夜にエンデバーで地球に戻る。

(2009年7月19日12時58分  読売新聞)

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2009年7月16日 (木)

若田さん帰還シャトル、打ち上げ成功

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090716-OYT1T00287.htm?from=top
 【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は、15日午後6時3分(日本時間16日午前7時3分)、国際宇宙ステーション(ISS)へ日本実験棟「きぼう」の最後の構成部分を運ぶスペースシャトル「エンデバー」をケネディ宇宙センターから打ち上げた。

 エンデバーは順調に上昇し、打ち上げは成功した。

 「きぼう」は、船内実験施設が昨年、2回のシャトル飛行で運ばれ、ISSに設置済み。3回目の今回は船外実験施設を運び、ISSに3月から長期滞在中の若田光一飛行士(45)らがロボットアームで取り付けて「きぼう」が完成する。船外施設で今後、エックス線による全天観測などが行われる。

 エンデバーはその後、若田さんを乗せて7月31日午前(同31日夜)に地上へ帰還する。

 打ち上げは当初、6月13日の予定だったが、燃料漏れや悪天候で5回延期され、約1か月遅れとなった。
(2009年7月16日07時18分  読売新聞)

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2009年3月26日 (木)

シャトル、ISSから離脱…若田さん3か月の滞在へ

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090326-OYT1T00389.htm
 【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=三井誠】若田光一さん(45)を国際宇宙ステーション(ISS)に運んだスペースシャトル「ディスカバリー」は25日午後2時53分(日本時間26日午前4時53分)、ISSから離れた。
 帰還するスペースシャトルが撮影した国際宇宙ステーション=NASAテレビから

 離脱したシャトルからは、今回の任務で取り付けられた太陽電池パネルが開き、美しい対称形となったISSの映像が地上に届いた。ISSは建設から約10年で、ようやくイラストで描かれる完成予想図と同様の姿を現した。米航空宇宙局(NASA)の担当者は同日の会見で「素晴らしい眺めだった」と語った。

 シャトル離脱時には、ISSに残る若田さんが長期滞在を交代したサンドラ・マグナス飛行士(44)を含むシャトル搭乗員7人と抱き合って別れを惜しんでいた。若田さんは今後、約3か月をISSで過ごす。

 シャトルは28日昼(同29日未明)に帰還する予定。(2009年3月26日10時51分  読売新聞)

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宇宙飛行士候補の大西さん、ANAラストフライトに感慨

http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY200903250444.html
2009年3月26日6時13分

 国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する10年ぶりの新宇宙飛行士候補に選ばれた全日空(ANA)副操縦士の大西卓哉さん(33)が25日、松山発羽田行きのANA584便に乗務し、ANAでのラストフライトをした。午前10時50分ごろ、曇り空の中、両親ら乗客220人を乗せたB767―300型機が、無事に羽田に到着した。

 同僚らに出迎えられてタラップを降りた大西さんは「感無量です。ANAでの経験を生かし、今後はこの空のもっと向こうから、夢と感動を届けたい」と語った。

 大西さんは東京都生まれ。98年に東大工学部を卒業してANAに入社し、B767型の国内線・国際線の副操縦士として活躍した。「行ったことがない所に行きたい」と上司の理解を得て宇宙飛行士の試験を受け、500倍とも言われる難関を突破した。

 今月でANAを退社し、4月から宇宙航空研究開発機構に籍を移す。米航空宇宙局(NASA)などで約2年の基礎訓練を受けた後、正式な宇宙飛行士になる。早ければ13年末にもISSに滞在することになるという。(佐々木学)

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2009年3月23日 (月)

無人補給機連結へ整備 国際宇宙ステーション

http://www.asahi.com/science/update/0323/TKY200903220184.html
2009年3月23日0時33分

【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=田中康晴】若田光一さん(45)が長期滞在を始めた国際宇宙ステーション(ISS)で米中部時間21日午後(日本時間22日午前)、ISSに物資を運ぶために日本が開発中の無人補給機「HTV」のドッキングに必要な設備が整った。

 これまで、ケーブルや通信機器、飛行士の操作パネルなどを設置してきた。今回、船外活動で米飛行士が、ISSの日本実験棟「きぼう」の船内保管室の外壁に全地球測位システム(GPS)用のアンテナを取り付けた。HTVは、「きぼう」の近くにある「ハーモニー」と呼ばれるISS結合部にドッキングするが、アンテナはISSの正確な位置を接近するHTVに知らせるために使われる。

 HTVは、全長約10メートル、直径約4.4メートルの円筒形で、ISSに滞在する飛行士の食料や日用品、実験装置などを一度に約6トン運べる。不要物資の回収をしたあと、地球の大気圏に突入して機体ごと燃やしてしまう。初号機を開発中のH2Bロケットで9月に打ち上げ、15年まで毎年1機ずつ計7機を打ち上げる。

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2009年3月18日 (水)

若田さん搭乗シャトル、国際宇宙ステーションにドッキング

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090318-OYT1T00288.htm?from=top

【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=三井誠】

日本人初の長期宇宙滞在に臨む若田光一さん(45)を乗せた米スペースシャトル「ディスカバ リー」は米中部時間17日午後4時20分(日本時間18日午前6時20分)、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした。

 約3か月に及ぶ若田さんのISSでの長期滞在がいよいよ始まる。

(2009年3月18日06時39分  読売新聞)

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2009年3月 5日 (木)

宇宙飛行士を1時間550万円で“レンタル”…CM撮影などに

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090304-OYT1T00912.htm

 宇宙航空研究開発機構は4日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」をコマーシャル撮影や科学実験などに有償利用する際の料金を定額制にすると発表した。  

 ISSにいる宇宙飛行士に作業を頼む場合は1時間当たり550万円、ISSに運ぶ物品は1キロ・グラムあたり330万円、地上に持ち帰る場合は同550万円とした。

 きぼうを使った有償利用の募集は、これで3回目。今回の利用期間は2010年6月から2年間で、飛行士の作業時間は年間10~30時間売り出される。(2009年3月4日21時49分  読売新聞)

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2009年2月25日 (水)

宇宙飛行士候補、ANAの大西さんと防衛省の油井さん

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090225-OYT1T00570.htm
 宇宙航空研究開発機構は25日、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士の候補として、全日本空輸副操縦士の大西卓哉さん(33)(東京都出身)、航空自衛隊パイロットの油井亀美也(ゆいきみや)さん(39)(長野県出身)の2人を選んだ。

Click here to find out more! 宇宙機構による候補選抜は10年ぶり5回目。パイロットが選ばれるのは初めてで、油井さんは選抜時で最高齢。2人が正式に宇宙飛行士に認定されると、宇宙機構とは別に旧ソ連の宇宙船で飛んだ秋山豊寛さんを含め、日本人宇宙飛行士は計11人になる。

 現在、ISSの滞在訓練に参加しているのは、近くスペースシャトルで飛び立つ予定の若田光一飛行士を含め5人。2015年までに6人の滞在が見込まれるため、宇宙機構が新たに募集した。

 過去最多の963人から、閉鎖空間での長期生活への適性試験などを経て絞り込んだ。

 今年6月から米航空宇宙局(NASA)で約2年間、ISSの整備や科学実験の訓練を行い、宇宙機構から飛行士として正式に認定される予定。早ければ2013年末からISSに滞在することになる。(2009年2月25日14時29分  読売新聞)

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国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者の決定について
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090225_select_j.html

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2015年までの国際宇宙ステーション(ISS)の運用・利用に対応するためISSに搭乗する宇宙飛行士候補者の選抜作業を行ってまいりましたが、以下の2名を宇宙飛行士候補者として決定いたしましたので、お知らせいたします。
今回決定した宇宙飛行士候補者は今後約2年間の候補者訓練を経て、宇宙飛行士として認定された場合には、正式な宇宙飛行士となります。その後、 ISS搭乗が決定すれば、さらに約2年間のミッション固有訓練を経て、最長6ヶ月間程度ISSに滞在し、「きぼう」日本実験棟を含むISSの操作・保守及 び様々な分野の宇宙実験ミッションを担当することになります。
なお、補欠1名を選ぶ予定です。今後約1年間で、日本人宇宙飛行士の不足等が生じた場合には、その時点で候補者として採用する予定です。

1. 決定した宇宙飛行士候補者(五十音順)
大西 卓哉(おおにし たくや)
油井 亀美也(ゆい きみや)

2. 今後の予定
平成21年4月1日:JAXA入社
平成21年4月以降:国内でのオリエンテーションの後、2年間程度米国NASAの宇宙飛行士候補者訓練を受け、JAXA宇宙飛行士に必要となる科学・技術の知識、ISS/「きぼう」システムの概要等を学びます。
候補者訓練の修了後、これらの訓練結果の評価により、JAXA宇宙飛行士に認定されます。

宇宙飛行士候補者略歴

氏名:大西 卓哉(おおにし たくや)
年齢:33歳(昭和50年生まれ)
現職:全日本空輸株式会社 運航本部
出生地:東京都
経歴:平成10年3月 東京大学工学部航空宇宙工学科卒業
   平成10年4月 全日本空輸株式会社入社
   平成15年6月より現職

氏名:油井 亀美也(ゆい きみや)
年齢:39歳(昭和45年生まれ)
現職:防衛省 航空幕僚監部
出生地:長野県
経歴:平成4年3月 防衛大学校理工学専攻卒業
   平成4年4月 防衛省航空自衛隊入隊
   平成20年12月より現職

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2009年2月 4日 (水)

シャトル打ち上げ延期、若田さん19日以降に宇宙へ

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090204-OYT1T00302.htm?from=nwla

【ワシントン=増満浩志】米航空宇宙局(NASA)は3日、若田光一飛行士(45)が乗るスペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げを、予定の12日から少なくとも1週間延期し、19日以降にすると発表した。

 昨年11月にシャトル「エンデバー」が飛行した際、エンジンと外部燃料タンクを結ぶ配管のバルブが破損したことが、帰還後に判明。振動による金属疲労が原因と推定され、念のためにディスカバリーの弁を数日前、新品に交換した。その性能検査などに時間がかかるという。

 若田さんは、国際宇宙ステーションで数か月間の長期滞在に入り、科学実験などを行う予定。
(2009年2月4日10時39分  読売新聞)

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