空港

2009年11月10日 (火)

滑走路2本から同時離陸、成田での導入検討

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091109-OYT1T01037.htm
 成田空港の発着回数を大幅に増やすため、成田国際空港会社が2本の滑走路から同時に離陸する「同時平行離陸方式」の安全性について専門調査会社「マイター社」に調査を委託し、同社が「問題なし」とする結果を出したことが9日、わかった。

 空港会社から報告を受けた国土交通省は、新方式導入を容認するか今月中に結論を出す方針。

 空港会社によると、現在はA滑走路(4000メートル)とB滑走路(2500メートル)から離陸する航空機が十分な距離を保つよう、両滑走路の離 陸許可に時間差を設けている。空港会社は年間発着回数を現行の20万回から30万回に拡大することを目指しており、新方式導入が必要としている。マイター 社は「2本の滑走路が2・5キロ離れており、安全面で問題はない」と結論付けた。

 国交省によると、新方式を導入した場合、2機が接触する危険を避けるため、進行方向が外側へ15度開くように飛ぶ国際ルールがあり、これに従えば 騒音地域が広がる。ただし、安全性が確保できれば、各国が独自ルールを決められる。国交省が新方式を容認すれば、国交省と空港会社で新たな飛行コースと騒 音被害予測図を作成し、地元自治体などに提示する。

 マイター社は、航空機の安全運航などの調査研究が専門で、米軍や欧州の空港からも委託を受けている。

(2009年11月9日23時08分  読売新聞)

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2009年11月 5日 (木)

日航、来年6月までに16路線廃止

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091105-OYT1T01102.htm?from=top
200911057967601l
 公的管理下で再建中の日本航空は5日、国内線8路線、国際線8路線の計16路線を2010年6月までに順次、廃止すると発表した。

 企業再生支援機構の関与の下で策定中の再生計画に盛り込むことにしており、同計画では計45路線前後の廃止を打ち出す見通しだ。

 中部―釧路など4路線は、他社便の運航がなく、廃止後は別の空港での乗り継ぎなどが必要になる。また、神戸空港からは日航便が姿を消す。

 不採算路線での運航をやめて収益性を高めるねらいで、日航は、16路線の廃止による赤字削減効果を年間71億円と見込んでおり、廃止に伴い人員約200人の配置転換などを検討する。

 さらに、静岡空港と札幌、福岡を結ぶ2路線、松本空港と札幌、伊丹、福岡を結ぶ3路線も、地元との協議を経て廃止を正式決定する見通しだ。

 09年度に入り、日航は既に12路線の廃止を発表している。5日発表の16路線と、静岡、松本両空港の計5路線を加え、33路線となる。
(2009年11月5日21時52分 読売新聞)

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2009年10月31日 (土)

羽田にノッポな新管制塔 高さ115m、世界3位

http://www.asahi.com/national/update/1030/TKY200910290464.html

2009年10月30日17時7分 asahi.com

写真:新しい管制室は現在の管制塔(右中央の塔)を見下ろせる高さだ=29日午後、東京・羽田空港新しい管制室は現在の管制塔(右中央の塔)を見下ろせる高さだ=29日午後、東京・羽田空港

 

 羽田空港(東京都大田区)の新しい管制塔が完成し、報道陣に内部が公開された。4本目の滑走路ができるのに先駆け、来年1月12日から使用する。高さ 115.7メートルは国内最高だった成田空港の管制塔(87.3メートル)を上回り、国土交通省によると世界でも3番目の高さだ。

 新管制塔の建設費は、塔内の管制機器も含めて約62億円。管制室内は360度見渡せるように柱がなく、現在の管制塔(77.6メートル)も見下ろせる。阪神大震災クラスの揺れでも吸収して室内の最新機器を守る免震装置も採用した。

 現在の管制塔では約4キロ離れた新滑走路(建設中)の航空機の位置関係が見えにくくなるため、約300メートル南の駐車場跡地で06年12月から建設を進めてきた。現在の管制塔は緊急時や訓練用として当面残す。

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2009年10月28日 (水)

●羽田ハブ空港化“着陸困難” 利便性なら韓国・仁川空港が上

http://www.zakzak.co.jp/
2009年10月19日17時00分 ZAKZAK(夕刊フジ)
 実質的に日本のハブ空港となっている韓国・仁川空港 前原誠司国土交通相の「羽田空港ハブ化」発言は、成田空港を擁する千葉県の森田健作知事が激怒したことで「両空港を一体的にとらえる」という玉虫色の決着となった。東京都心に勤めるサラリーマンからは羽田一本化を望む声が強いが、実際には羽田も空域の混雑や発着枠不足などで問題山積。地方の利用客は「利便線や設備面から韓国の仁川空港が上」、専門家も「仁川には対抗できない」といい、結局、ハブ空港構想自体が非現実的との見方が広がっている。

 前原国交相が記者会見で「日本のハブ空港は韓国の仁川になっている」と指摘した仁川空港と日本は、地方都市を中心に27路線で結ばれている。秋田県に住む40代のビジネスマンは「上京して東京駅から羽田や成田に行くよりは、地元の空港から仁川経由のほうが楽。特に帰国時、成田に着いてさらに地元に帰るのは大変な苦労」と語る。

 仁川空港を頻繁に使う貿易商も「仁川はソウルまでバスで1時間もかかるので厄介だが、設備的には充実している」という。「空港地下の韓国料理店は、5000ウォン(約390円)もあれば満腹になる。あちこちにコンビニがあり、サウナで時間調整もできる。空港鉄道で2つ目の雲西駅には5000円以下の快適な宿も多数ある。宿にはパソコンやネット、大型液晶テレビが標準装備です」

 航空ジャーナリストの坪田敦史氏は「仁川は最初からハブ空港を目指して建設された。土地も広かったので空港施設も大きく、乗り継ぎも便利でわかりやすい」と利点をあげる。ただ、「世界的なハブ空港といえるかは疑問」とも語る。
 その理由として坪田氏は「航空機の性能が上がり航続距離が伸びたことで、米国や欧州、中東の旅客がそれぞれの方面に乗り換えるのには、シンガポールや香港のほうが、ちょうどいい距離となった。日本や韓国の位置は、それほど利便性が高くない」と地理的な問題点を指摘する。

 羽田は来年10月にD滑走路が完成し、発着回数が年30.3万回から年40.7万回に増加する見込みだが、坪田氏は「国内線に加え、国際線も増えることで空域が過密になる問題や、誘導路の使用方法などの結論を国交省は出していない。どれだけ発着回数を増やせるか、まだ全然わからない」という。

 

航空アナリストの杉浦一機氏も「一連の前原国交相の発言からは、羽田を中心に成田が補完する形にすると聞き取れるが、羽田のD滑走路ができても、仁川には対抗できない」と厳しい見方だ。
「国際線、国内線問わず、航空会社は航空機を小型化する傾向にある。1日1便より、小型化して時間帯を分けて3便にするほうが利便性が上がる。旅客需要は横ばいだが、便数は増えるので、まずは発着枠の問題を解決する必要がある」

羽田、成田いずれにしても、ハブ空港化には多くの課題があるというのだ。

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2009年10月22日 (木)

延伸の成田B滑走路、供用スタート…1番機離陸

延長された成田空港B滑走路から飛び立つ1番機(読売ヘリから)=江口聡子撮影

 320メートル延伸された成田空港B滑走路(2500メートル)の供用が22日始まり、1番機の日本航空函館行きチャーター便(ボーイング747―400型、乗員・乗客463人)が午前7時過ぎ、同滑走路から離陸した。

 供用開始は、当初、来年3月を予定していたが、今年3月の米貨物機炎上事故でA滑走路(4000メートル)が約26時間閉鎖され、大きな影響が出 たことを受けて前倒しされた。大型機の利用が可能になることで、空港の年間発着回数は、来年3月から2万回増えて22万回となる。

 前原国土交通相が、羽田空港を国際的な拠点空港として整備する構想を打ち出したことから、成田国際空港会社も、乗り継ぎの国内線を増やすなど利便性の向上に力を入れる方針。来年7月には東京・日暮里と成田空港を最短36分で結ぶ新高速鉄道が開業する。

(2009年10月22日11時15分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091022-OYT1T00392.htm

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2009年8月10日 (月)

一糸乱れぬヒコーキ雲、千歳基地で航空祭

大空で華麗な演技を見せる「ブルーインパルス」http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090810-OYT1T00106.htm

北海道千歳市の航空自衛隊千歳基地で9日、恒例の「航空祭」が開かれ、過去最高の約12万8000人の航空ファンや家族連れでにぎわった。

 航空祭のハイライトは、空自松島基地(宮城県)所属のブルーインパルスによる展示飛行。雲で視界が悪くアクロバット飛行は中止になったが、基地上空に現れた6機が一糸乱れぬ編隊を披露すると、会場からは歓声が上がった。

 このほか、戦闘機や政府専用機、地対空誘導弾パトリオット・ミサイルなどが展示され、訪れた市民は記念撮影していた。

(2009年8月10日04時15分  読売新聞)

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2009年8月 4日 (火)

タイ機が管制塔衝突、操縦士死亡…十数人重軽傷か

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090804-OYT1T00724.htm

 【バンコク=田原徳容】タイ南部のリゾート地、サムイ島で4日午後2時半(日本時間同4時半)過ぎ、タイ南部クラビから到着したバンコクエアウェイズ機が着陸の際、空港の管制塔に衝突、大破した。

 タイ警察などによると、乗客乗員約70人のほとんどが脱出したが、操縦士1人が死亡、十数人が重軽傷を負ったという。

 10人死亡説や、40人以上が負傷し、7人が機内に取り残されたといった情報もある。在タイ日本大使館は、日本人乗客の有無の確認を急いでいる。

(2009年8月4日17時59分  読売新聞)

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2009年7月31日 (金)

成田B、2本目の誘導路…出発・到着別々に

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090730-OYT1T00363.htm

 成田空港のB滑走路(暫定平行滑走路、2180メートル)に新たな東側誘導路が完成し、30日から供用が始まった。

 これまで、滑走路と駐機場を結ぶのは西側誘導路だけで、出発機と到着機が交互に通行していた。2本目の完成でこれが解消され、東側は出発機専用、西側は到着機専用となった。

 ただ、東側は周辺の空港反対派の所有地を避けて整備されたため、弓形に曲がっている。

 誘導路を新設したのは、B滑走路が10月に2500メートルに延び、2010年3月以降、年間の発着数が20万回から22万回に増えるため。空港は、効率的な運航を目指し、西側に3本目の設置を計画している。

(2009年7月30日11時07分  読売新聞)

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2009年4月24日 (金)

羽田空港に鳥探知レーダー設置へ、バードストライク対策で

 

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090423-OYT1T00576.htm?from=main6

 航空機のエンジンが鳥を吸い込み、最悪の場合、墜落の恐れもある「バードストライク」(鳥衝突)の被害を食い止めようと、国土交通省は今年度中に、羽田空港に鳥の群れを探知する専用レーダーを設置する方針を決めた。

 鳥衝突が原因とされる米国のUSエアウェイズ機のハドソン川不時着事故(今年1月)を受けての緊急対策。また、鳥の習性に合った対策を講じるた め、機体に衝突した鳥の肉片などをDNA鑑定して鳥の種類を特定する調査にも乗り出す。いずれも国内初の試みで、航空関係者は効果のほどを注目している。

 国交省によると、昨年中に国内空港で起きた鳥衝突被害は約1240件。このうち、羽田空港は135件で全国トップだった。同空港では、建設中の4 本目のD滑走路が来年10月に供用開始となり、年間離着陸回数が約30万3000回から約40万7000回に増えるため、鳥衝突被害も増えると心配されて いる。

 同省によると、鳥探知レーダーは数キロ先までの鳥の群れをとらえることができるといい、D滑走路を含めた4滑走路の端に、10億円をかけて計5基 設置する予定。レーダーでとらえた鳥の群れの情報は、管制官や航空機の機長、空港の巡回担当者らに伝え、離陸を遅らせたり、鳥を空砲で追い払ったりして被 害を防ぐ。

 鳥衝突被害の約4割は、肉眼で鳥の群れを確認しにくい夜間に発生していることから、レーダーによる鳥衝突対策に期待する関係者は多く、同省では、実効性が確認できれば全国の空港に展開したい考え。

 DNA鑑定による調査は、鳥衝突に遭った機体から鳥の肉片や血液、羽などを採取して鳥の種類を特定するもの。鳥が飛来する時間帯や餌となる動植物 は鳥の種類によって異なり、空港から鳥を排除するには、被害を招く鳥の種類の特定が欠かせない。しかし、これまでは、鳥衝突に遭った機体は航空会社の整備 担当者が肉片などを洗い流してしまったため、国の調査でも鳥衝突事例の約6割が「鳥の種類不明」となっていた。

 国交省「鳥衝突防止対策検討会」委員を務め、羽田空港での鳥衝突に関する調査を続けている環境コンサルタント会社「応用生物」(東京)の橘敏雄代 表は、「レーダーやDNA鑑定は、鳥衝突被害の実態把握には役立つ。ただ、それだけでは被害予防の解決策とはならない。鳥の群れの情報と、地道な空港パト ロールをうまく連携させることが重要ではないか」と話している。(2009年4月24日03時25分  読売新聞)

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2009年4月 4日 (土)

羽田C滑走路延伸へ、深夜など大型欧米便可能に…政府・与党

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090404-OYT1T00731.htm
 政府・与党は、羽田空港のC滑走路(全長3000メートル)を南東の海側に約350メートル延伸する方針を固めた。追加経済対策に盛り込み、2009年度補正予算に調査費を計上する。
C滑走路の延伸によって、深夜・早朝に大型機で欧米便を運航できるようになる。羽田の国際競争力が高まり、ビジネス客の増加や外国人観光客の誘致などによる間接的な景気浮揚効果も期待できる。

 滑走路を延伸しても、空港の敷地は現在のままで、新たな埋め立ては行わない。ただ、滑走路を延ばす部分の地盤改良工事を行う必要があるため、完成までに5年程度かかる見通しだ。

 羽田では、4本目として建設中のD滑走路(全長2500メートル)の運用が始まる10年10月以降、深夜・早朝にも国際便が就航できるようになる。ただ、大型の旅客機が、北米や欧州など向けに燃料を大量に積んだ状態で離陸するには、滑走路の距離が足りないと指摘されていた。(2009年4月4日19時07分  読売新聞)

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